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1.二重人格 / Double 2.シンシア / Cynthia 3.狂パート2 / Psycho (part II) 4.ひとりごと / Monologue 5.警告 / Warning
1982年作 King Records CD/KICS2515
キングレコード音羽スタジオ内で校正段階のジャケットを見た時、紆余曲折を経てようやく生み出された事に対してちょっと感動。高見氏のデザインしたLogoやジャケットのシンプルな平面構成も大変気に入ったし、北村・山崎両氏のライナーノーツにもえらく感激したものだった。 実際のレコーディング時、「警告」の中間パーカッションの部分は地元スタジオで録音したオープンリールを差し込んだ形になったが、実は今でもその部分の処理が気持ちの上で少々引っかかっている。 それは、イーノのLP「ディスクリート・ミュージック」の裏ジャケに載っていたダイヤグラム(フリッパートロニクスの原型)を参考に独自に組み立てたデバイスがあり、ステージで何度か使用していてかなりくたびれた状態だった。このデバイスをギターではなくパーカッションに応用しようとマイク数本を立てたミキサーから信号を送ったが、録音レベルが思うように上がらず四苦八苦し結局断念。妥協点を探して録音したという経緯があったからだ。本当ならそれ単体でも通用するような、起承転結を持った素材を準備する予定だったのだが...。 ここでLPレコードに同封された故・北村昌士氏のライナーノーツの前半部分を引用しておきます。82年当時の音楽シーンにおける美狂乱の位置づけを的確に言い表した文章として、私は高く評価しています。 (長文注意)
ノヴェラ、アインソフ、ダダと、日本のプログレッシヴなロックシーンの興味深いアーティストたちに精力的な活躍の道を開いて来たネクサス・レーベルから、またひとつ新しいグループが登場する。かねてから伝説のようにその名のみが知れ渡り、恐るべき演奏力と衝撃的なコンプレクシャス・サウンドによって日本のロック・シーンに孤高の位置を占めていた<美狂乱>が、とうとうネクサスを通じてレコード・デビューを果たすことになったのだ。端的にいって美狂乱の演奏はとにかく凄い。火の出るような、とでもいうのだろうか、ライブ・ステージにおける彼らの白熱球体のような複合アンサンブルは、一瞬にして時間を狂わせ空間を変形させる。聞く者すべてをマジカルな混乱に陥れるのだ。それは圧縮され、発熱し、近づく者すべてを溶解してしまうような、ちょうどリシャール・ピナスがキング・クリムゾンのサウンドを評していった「金属的な時間」という言葉にも比定されるであろう、あの創造的な音楽世界を思い浮かべてくれれば良い。
’82年9月 北村昌士(フールズ・メイト) *美狂乱1stアルバムライナーノーツ前半より
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