|
1.サイレント・ランニング / Silent Running 2.予言 / Prediction 3.組曲「乱」/ Suite "Ran" a)プロローグ:歪みすぎた空 Prologue: the Sky Distorting too much b)ストレンジラブ博士のクラクション A Klaxon of Dr. Strangelove c)パララックス・カンパニー Parallax Company d)グレイト・パララックス Great Parallax e)エピローグ:真紅の子供たち Epilogue: Crimson Children
1983年作 King Records CD/KICP2217
このジャケットをデザインしてくれた望月ヒロミ氏は一風変わった女性だった。初代美狂乱のコンサートなどによく顔を出していた彼女はヒッピーというより乞食に近い風貌が強烈だった。話した事はなかったが数年後、私の友人と結婚した事で親しくなりジャケットデザインの話を持っていった。彼女はその後渡米しメイキャップ・アーティストとしてニューヨークで活躍している。 このジャケット下半分を占める鉄屑は沼津の港湾に山と積まれたゴミだ。彼女はそれをモノクロで撮り、ポジやコピーを切り貼りしながら無造作に水面のように見える材質のアクリル板に並べていった。吊り下げられている人形は宝物の比喩。ゴミの世界から引き上げられた宝石という意味だ。 組曲「乱」の b)クラクションの録音時、トランペットの岡野等氏は私の書いた汚い譜面に四苦八苦していた。おまけに変則拍子とあって気が狂いそうになっていた。しかし、その動物的なカンによってそれ程の時間をかけずに終了させた。さすがプロフェッショナル。だけど二度と美狂乱には参加してくれないだろうなあ...。 全ての録音を終えてミックスダウン編集の時、d)グレイト・パララックスとe)エピローグの結びつかせ方で明け方まで議論を重ねた。私としては、そのままテープをバッサリとカットしてエピローグへ突入するのは常套手段のようで嫌だった。結局高見氏のアイデアで、無作為に選んだ数秒間の演奏を逆回転させてエピローグの直前に貼付けるというものだった。まあ、巧くエピローグの時計の音に絡んだと思う。
|